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No.193  秋葉 睦子(あきば むつこ)

世界ネイリンピック・ラスベガス大会優勝

ネイルケア&アートを楽しみ、
真剣に取り組む真摯な心が
世界一への道を繋いだ。

世界大会で見事に優勝!

町屋駅前にあるエクセルネイル&ビューティーアカデミー「サロン・ド・エクセル」。ここに“世界一になった人”がいることをご存じだろうか?今回の主役、ネイリストの秋葉睦子さんだ。

秋葉さんは、世界中のネイリストが集うネイルアートの世界三大大会のーつ、「ネイリンピック・ラスベガス大会」に昨年初めて参加。そして初参加者の部門で、いきなり優勝したのである。作品のテーマはJapanese SAKURA」。

華麗な桜の花びらや鶴などをすべてミックスチャー(ネイルアートの技術)で作り、エアブラシやペイント、ラインストーンなどで質感や表情を表現。さらに桜にはライトも点灯するという力作だ。

「優勝はとてもうれしかったです!大会前の3ヵ月間は、もう睡眠不足になりながら(笑)必死で作品を製作しました。いろいろな人からアイデアをいただき、今まで学んだ技術をすべて注ぎ込んで…。すごく大変だったけど、とてもおもしろかった。家族やお店のスタッフ、お客さんなど、多くの方々の協力があったからこその優勝です。だからなおさらうれしい。みなさん、ありがとうございました!」

ネイルケア&アートで気持ちも変わる

秋葉さんが、この世界に足を踏み入れたのはちょっとしたきっかけだった。
「プロテニスプレーヤーを目指していた高校生の頃、とてもキレイにネイルアートしていたコーチがいたんです。もうひと目惚れしちゃって。その人は姉の知り合いで、ネイルサロンをやっていました。私はネイルアートをしてもらいたいと思って、姉に予約を取ってもらったんです。そしたら…なんとスクールの予約で(笑)。でも逆に『ラッキー!』と思って、いろいろと教えてもらいました。その人が、今も私の“師匠”です」

師匠のもとで学ぶうちに、秋葉さんはネイルを職業とすることを真剣に考えるようになる。だが、当時のネイルは今のようにポピュラーではなく、当然サロンもほとんど見当たらない中、事業としてはまるで確立されていなかった。

そうした状況の時、呉服と有田焼のお店を営んでいる父親は、そうした背景と秋葉さんの熱意を十分に理解して「ネイルだけでなく、メイク全般をきちんとやりなさい」とアドバイス。ここで学んだ総合的なメイク技術は、ネイリンピックでも大きく役立った。「ネイリンピックではモデルのヘアメイクや着付けも全部自分でやるんです。このときメイク全般を学んでいて、本当に良かったと実感しました。」

その後は、姉のエステサロン(現在のお店)に入り、日本エステティシャン協会の免許を取るなど、エステの面でも遭進。もちろんネイルでも日本ネイリスト協会一級、FPOのプロフェッショナルインストラクターとなるなど、技術を磨いた。そして、1992年にスタートした「サロン・ド・エクセル」は、今年で15年を迎える。「ネイルは、見た目がキレイになるだけじゃなくて、気持ちまで明るくなれると思うんです。精神的に沈んでいて家にこもりがちだった人が、ネイルを飾ることによって、積極的に外に出られるようになったり…。そうしたお客さんから『元気になったよ』という声をかけてもらったり、来るたびにお客さんの表情が明るくなっていくのを見ると、すごく幸せです。ネイルの楽しさをもっと知ってもらって、もっと明るくキレイになってもらいたいですね」

ネイルのことを話すとき、秋葉さんはいつも笑顔だ。それだけ自身もネイルを楽しみ、真剣に取り組んでいるのだろう。そんな真摯な心が、ネイリンピックで世界一を獲得した大きな勝因なんだと思う。お客さんも笑顔になり、自身も笑顔になる
----------秋葉さんが目指すネイルの道には、素敵な笑顔がいっぱいだ。
サロン・ド・エクセル
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