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No.180  津久井克行(つくいかつゆき)

「夏の日の1993」から10年余ソロアーティストとして活躍

「これからもファンの方々とのふれあいを大切に歌い続けたい」と語る津久井さん。
(毎週土曜日にライブを行う青山のカフェ「メリーココ」TEL 5467-3841 にて撮影)
津久井さんのHP http://tkgyouzaclub.infoseek.livedoor.net

♪まるで別人のプロポーション ああ水際のエンジェル~
1993年のヒット曲として今も歌い継がれている名曲「夏の日の1993」。160万枚を超えるミリオンヒットを歌ったデュオグループ"class"は、わずか3年で解散したが、津久井克行さんは、"class"解散後も、都内ライブハウスなどで積極的にソロで活動を続け、ギタリスト、ボーカリストとして多数のアーティストとのコラボレーションや楽曲提供を含むプロデュースなどを手がけてきた。

ファン待望のあのデュオがよみがえる


デビュー当時の「夏の日の1993」CDジャケット

そして、あの大ヒットから10年後の2003年、ファンの熱心な要望に応え、「夏の日の1993」を「2003 uptodate session」としてシングル・リリースしたのをきっかけに、"class"を再結成。ソロアーティストとしてだけでなく、"class"としてのコンサート活動も再開した。この7月にはCDアルバム「究極のベスト!class」(発売元ワーナーミュージック・ジャパン/価格(税込)1500円)が発売された。
津久井さんが、四ッ谷から南千住へ移り住んだのは今から12年前のこと。
「まず住んだのは『なみだ橋』の近く。今は汐入に住んでいます。人びとの暮らしぶりを見ていて感じるのは、(人と人のふれあいが)温かいところですね。みんなとてもフランクでざっくばらん。友達はもちろんだけど、その家族の人たちともすぐ仲良くなって、一緒にお酒を飲んだり。仕事で疲れて帰ってくるとホッとできるところです。」と語る。
「僕は出身が群馬県の桐生市で、渡瀬川のせせらぎを聞きながら育ちました。今はゆったりと流れる隅田川を眺めながら暮らしています。下町の雰囲気も大好き。田舎もこんな雰囲気だったな~。すごく暮らしやすいところだし、いつの間にか南千住が僕のふるさとになってる(笑い)」
地元の仲間とは家族ぐるみのつき合いも多い。保育園の謝恩会やふれあい広場などでコンサートを開くこともある。

これからも音楽を愛し仲間とともに歌い続けたい

一方ソロ活動の拠点として、「みんなに喜んで音楽を聞いてもらえる場を提供したい」と毎週土曜日、渋谷にあるサクラ・フルール青山のカフェ「メリーココ」でライブを続ける。また毎年長野県の丸子町で青年団を中心とした"まちおこし"のための文化事業としてコンサートを企画・開催している。ファンの人からの要望で、全国の福祉施設や病院、青少年センターなどに出かけてのコンサートも多い。
「僕が音楽を続けている理由は、自分が楽しいってことはもちろんだけど、音楽を通して一生懸命責任を持って生きている人達を応援したいという思いです。僕はビートルズが大好きで、よくコンサートで歌います。音楽って五感で感じるものだと思うんです。彼らの音楽が色褪(あ)せないのは前向きなエネルギーがあるから。だから世代を超えて愛されるし、曲を聞いてみんな元気になれるんじゃないかな。僕もそんな音楽を目指していきます。」
さらに現在、ソロ活動を通じて知り合った仲間と、新しいスタイルを確立するためにユニット"t2k"を結成。アコースティックでのアルバム「acid」に続いて、この10月にはソロアルバムが発売される。
「やっぱり人と接していないと音楽はできない。だから仲間ってとても大切だと思う。これからは、荒川の仲間達と一緒に、ここ南千住からも音楽を通してメッセージを発信していきたいですね。」