芸術性豊かなダンスール・ノーブルを目指して
「今も荒川の自宅からレッスンに通っています」と京當さん。
※「ロメオとジュリエット」公演のお問合せは牧阿佐美バレヱ団 3360-8251まで
17歳で牧阿佐美バレヱ団に
肩の力を抜いて自然体で話す京當さん |
ドイツ留学でさらに飛躍
「世界のバレエが見たい」と、京當さんは2002年から2005年まで、ドイツのザクセン州立シアターゲルリッツに所属した。
「日本は男性の踊り手が少ないから女性に比べて優遇されることもあります。でも、欧米では自己アピールをしないと役がもらえません」。ドイツでは、10時間ほどバスで移動して本番をこなしたり、夏の夜間、野外での公演をしたことも。「レッスンはきびしく、辛いこともありましたけど、バレエが生活に溶け込んでいることを実感する貴重な経験でした」
帰国した05年に「くるみ割り人形」の王子様役で主役デビューを果たす。
「下手な踊りはできないし、まわりから『どれくらい上達したのか』と見られているし、できることもできなくなるくらいのプレッシャーを感じました。でも、同時に『なんとかなるかな』と・・・。僕は超ポジティブな性格なんです(笑い)」
06年6月には「白鳥の湖」、10月には「リーズの結婚」の主役を続けて務めた。バレヱ団代表の三谷恭三氏からは、「芸術性豊かな踊りを披露するダンスール・ノーブルを目指して欲しい」と期待されている。
「毎年行われる区の文化祭で、より多くの人にバレエを見てもらいたい。そして見に来てくれた人、全員が『今日の舞台はよかった』と言ってくれるようなダンサーになりたい」と京當さん。
3月10日、11日には、「ロメオとジュリエット」(ゆうぽうと簡易保険ホール)にパリス役(ジュリエットの婚約者)で出演する。